21Aug

何かうまく行かないことや、ストレスを感じた時、 最後はいつも同じ結論になってしまう、そんな事はありませんか?
例えばお友達や仕事の人間関係で、行き違いや意見の相違があった時、「あの時どうしたら良かったのか」と考えるうちに、気がつくといつも「自分が悪いから」という所に落ち着いてしまう、そんなことはありませんか?
私が思うに、そのような方々はとてもお心が優しくて、 相手の気持ちを察する力がある方々だと感じています。相手を思いやれるからこそ「相手は悪くない。それなら悪いのは自分だった」という結論になってしまうのでしょう。
でも、 人間のコミュニケーションは、大人同士の場合、お互いに五分と五分、 どちらか一方だけが悪いということはありません。
その事を頭で分かっていても、「私は悪くない」と自分に言い聞かせても、 どうしても自分が悪いと思えてしまう時、 そんな時は、あなたの中に「自分が悪い!」と思い込んだ、いえ、思い込まざるを得なかった、 もう一人のあなたがいるのかもしれません。
その人は(大抵は子供の頃の自分です)、 そう思うことでしか切り抜けられない災いがあったのでしょう。
それは、その子にとって辛いことではありますが、そう思うことで生き延びられたのですから、 今でも同じような災いに見舞われそうになると 「自分が悪い」気持ちを使って守ろうとしてくれているのかもしれません。
でも、私たちの人生は、日ごとに新しい経験や知識が加わって、常にリニューアルされています。 だから、もし同じ災いがまた起こったとしたら、 今なら今の自分に相応しい、エレガントな方法で切り抜けることができるはずです。
だから、その子には今までの頑張りに感謝し、ねぎらい、もう「自分が悪い」と思わなくても良いように守ってあげましょう。
ところで今、 「何をしたら良いか分からない」「自分には何が向いているのか分からない」 そんな風に思えていたら、その答えは、その子が気づかせてくれるかもしれません。
その子は、その災いさえなければ、もっと別の人生を送る事ができた子でもあります。 ですから、その時は叶わなかった望みを、今のあなたのイメージの世界でかなえてあげて下さいね。そうすれば、それこそが今のあなたが探していた望みだったと気づくでしょう。