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初めての催眠

だれでも最初に催眠を体験する時は、ちょっと不安になるものです。菜の花に来て下さるお客様も、初めて催眠療法を受けられる方は、だれでも「ちょっと不安です」とおっしゃいます。

実は私も、催眠療法は難しいと思って、最初は心理療法を専門にやっていました。もし催眠療法を扱って、お客様に恐い思いをさせてしまったら、責任重大ですからね。

それが、今ではほとんどの方々に催眠療法を体験して頂くようになったのですから、自分でも感慨深いものがあります。

そうなった理由ですが、ある時、心理療法をやっているつもりが、お客様の方が自然に催眠状態になって、いつもよりずっとスッキリとされた事があったのです。その時はびっくりしましたが、その後も同じような事があり、「どうやら催眠療法の方が効果がありそうだ」と思うようになりました。

そして、あらためて催眠療法を学んでみて、その奥深さ、幅広さがすっかり気に入りました。何しろ心理療法でできる事は、催眠療法の中でもできますし、しかもその方が、確実に、早く楽になれるのです。

そして、心配していたような「恐い体験」というのも、充分気をつけていれば決して起こらない、という事も分かってきました。

催眠療法は、ちっとも怖くありません。逆に、心身共にリラックスできて、心も体も健康になれる、とても心地よいものです。ぜひ多くの方々に催眠療法の良さを知って頂きたいと思っています。

理由は分かりません

セラピーを進めていく時、一応お客様に伺ったお話の中から、「こうなって、こうなるかな」と予想しながら進めていきます。

大抵の場合、予想通りの事と、予想しなかった事と、両方が起こりながら進んでいきます。でも、たまに予想もしなかった事が起こり続け、そのまますっきりと終わる事があります。

なぜそのようなコースを進まれたのか、よく分からないのですが、でも、最後にスッキリと晴れやかになって頂けたら、それで良かったのです。セラピーの目的は、今、ここでスッキリと晴れやかになって頂く事だからです。

「インナーチャイルドが癒されたから」「前世が分かったから」「過去の思いを手放したから」色々な理由が考えられますが、理由を知るのがセラピーの目的ではありません。理由は、本当はなくていいのです。

「なぜ?」「どうして?」と聞きたくなるのは、意識の世界の話であって、広い広い潜在意識の世界には「なぜ?」「どうして?」はありません。ただ「そのようである」だけなのです。

心地よいか、心地よくないか、安心か、不安か、それだけの事です。

どうしてこのようなセラピーになったのか、それは誰にも分かりません。ただ、その方の潜在意識がそのように計らってくれた、それだけでいいのです。

セラピーの終わりは

「セラピーの終わりは、どのように分かるのですか?」というご質問を、時々伺います。症状が軽くなるのか、気にならなくなるのか、あるいは忘れてしまうのか、どのようになったら「もうセラピーは終わり」と思えるのでしょうか。

症状が軽くなって、毎日の生活が何とかやって行けるようになるのも、一つの目安でしょう。でも、もっと欲張って良いのですよ。実際、本当にスッキリして「以前の自分は何だったのか?」と思われる方が多いです。

その時には、以前の事は「そんな事もあった」と、懐かしい思い出として残っているだけで、今の自分とは関係のない世界のように感じられるのです。そして、今までの時間を取り戻すように、生き生きと前向きに、毎日を楽しみながら過ごして行かれるようになるのです。

では、それまでの悩みや苦しみが無駄だったかというと、決してそんな事はありません。そのような方々は、皆さん「それまでの時間があったからこそ、生き生きと暮らせる毎日のありがたさが良く分かります」とおっしゃいます。

今回の大震災で、「普通の生活ができる事がどんなにありがたい事か、良く分かった」と思われた方々が、とてもたくさんおられますね。もちろん、私もその一人です。将来何が起こるか分からない、そんな毎日だからこそ、毎日を大切に、生き生きと過ごして行きたいですね。