東日本大震災から1ヶ月以上が経ちましたが、皆さまその後いかがお過ごしですか?
震災に遭われた方々は言うまでもありませんが、震災に遭われなかった方々でも、以前とは大きく違った毎日を送っている、そんな印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。私もその一人で、以前から読もうと思っていた本は、全然読む気になれず、遠出も控えめにして、毎日を過ごしています。
4月19日の毎日新聞に、香山リカさんが「震災前の自分に戻る」というコラムを書かれていました。
ちょうど震災に遭われた友人に会う機会があり、その後の様子を聞いてみた所「変わった所は2割、8割は変わっていない」との答えだったそうです。生活の8割位が変わったのではないかと思っていたリカさんは、とても意外な気持ちだったそうです。
リカさん自身、震災以来、「なるべくいつも通りの生活を」と呼びかけてこられたそうですが、振り返ってみると、いつも読んでいた本も読まず、映画や音楽で気を紛らす事もしないでいる事に気がついて、ちょっと反省されたそうです。
それで、改めて震災前にやっていた事、はまっていた事を再開してみた所、震災前の自分が戻って来るような気がしたそうです。
確かにそうですね。回りも自分も、以前と大きく違ってしまったように感じても、改めて探してみると、変わっていない所も沢山発見できますね。趣味や好みが変わったわけではないし、性格が変わってしまったわけでもありません。
変わっていない自分を発見し、大切にしつつ、被災された方々のために、大きな事はできなくても、小さな事で良いので、身の回りで自分ができる事を、無理なくやっていく事が、さざ波のように広がって、いつか誰かに届いていく、そんな事を信じて暮らして行くのも大切な事だと思いました。
東日本大震災から3週間以上経ちましたが、皆さまいかがお過ごしですか?地震・津波・原発と、三重の苦しみとなった今回の大震災、今までなら、とっくに復興の兆しが見える頃なのに、今回はまだまだ不透明な事が多すぎますね。
被災者の方々を思うと、言葉もありません。一刻も早く平穏な生活に戻れますよう、お祈りしております。
そして、今回ほど普通の生活ができるありがたさ、昨日と同じ生活が続けられるありがたさが身に染みた事はありません。これから日本はどうなっていくのか、想像もできませんが、私たちにできる事は、今できる事を淡々とこなして行く事だけではないでしょうか。
私たちは神ではありませんが、どのような方でも、実は思っている以上に能力や才能をお持ちです。でも、その力は使ってみなければ分からないものです。
私たちは、今までとても便利な生活ができていました。でも、便利な生活というのは、持っている力を使わなくて済む代わりに、その力を忘れたり、使えなくする事でもあります。
今回の大震災は、本当に起こってほしくなかった事ですが、逆に私たちが持っている力に気がつき、発揮する時が来たようにも感じています。その力を淡々と、ただ使っていける事は、とてもすばらしい事です。