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「分かりません」と言っていいんです

先日、新宿3丁目から西口にあるパークタワーに行く用事があって、西口からシャトルバスに乗れば無料なのですが、ちょっと疲れて、そのままタクシーに乗っていく事にしました。

乗ったタクシーは、とてもまじめそうな、20代位の運転手さんでした。

ところでパークタワーというビルは、その名の通り、新宿西口公園の南隣にあります。反対側(南側)は甲州街道に面しているので、入口が2つ、公園側と甲州街道側にあります。

タクシーに乗った所は甲州街道に近い所なので、そのまま甲州街道を通って、甲州街道側に下ろしてもらおうと思ったのですが、その若い運転手さんは、どうもどちら側に下ろしたらいいのか、真剣に迷っている様子です。

確かに、公園側で降りるとなると、タクシーのコースを変えなければなりません。

私は何度も「甲州街道側で良いですよ」と言っているのに、耳に入らないようで、しかも車は甲州街道を進んでいるので、入口を変えるなら早くしないと間に合わないと、ますます焦っている様子。

そしてだんだん顔つきもこわばって、余裕が全然ない感じになってきました。

それを見て、つい「あの、私セラピストなんですけど、大変ですね」と言ってしまいました。

運転手さんはちょっと驚いた様子でしたが、かわまず「うちにはいろんな方が見えるんですよ。ウツの方とか、強迫神経症の方とか。でもね、その方々は実はとても頭がいいんです。そしてとても親切で優しいんです。だからつい考え過ぎて、やり過ぎて、疲れてしまうのね。分からない時は「分かりません、教えて下さい」と言って大丈夫なんですよ」

とまあ、そんな事をお話したら、ハッとした様子で「その通りですね!」と言ってくれました。

そして、無事に甲州街道寄りの入口に止めてくれて、とても良い笑顔で「領収書はご入り用ですか?」と聞いてくれました。私も嬉しくなって「はい!お願いします」と言って、領収書を受け取り、タクシーから降りました。

後から考えて、新宿は色々な人がいるから「分かりません」と言ったら怒りだす人もいるかもしれないな、悪い事言っちゃったかしら?と思いましたが、運転手さんに楽になってもらいたくて、つい一言言ってしまいました。

とてもまじめで、将来の楽しみな運転手さんですからね。これからも元気で楽しく頑張って欲しいと思うおばさんでした。

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