たとえば相手はいつも通りなのに、こちらが疲れていたりして、嫌な気分の時と、気分が良い時とでは、相手との関わり方が変わったことはありませんか。
だから、相手と良い関係を作ろうと思ったら、まず自分が心地よい状態である事が先なのです。
悩んでしまって、どうしていいのか分からない時も、一番にするべき事は「自分を心地よくしてあげる」事です。周りの人と関わるのは、それが十分にできてからでいいのです。
それは「わがまま」とか「自己中」とは全く違います。「わがまま」や「自己中」は、周りを無視していますが、「自分を心地よくしてあげる」のは、相手の事も尊重する態度です。
コミュニケーションする時、機嫌のよい人と、機嫌の悪い人と、どちらの人と関わりたいでしょうか?どちらの人といるのが楽しいでしょうか?もちろん機嫌のよい人ですよね。
だれでも本当は機嫌のよい人、心地よくくつろいでいる人、穏やかな人と関わりたいのです。それを相手に求めるのではなく、自分がそのような存在になるだけの事です。
たとえばAさんとBさんがいて、周りから見れば、2人のうちでどちらが心地よくても、心地のいい人が1人いるのに変わりはありません。
では、AさんがBさん(他人)を心地よくしてあげるのと、AさんがAさん(自分)を心地よくするのとで、何か違いはあるでしょうか?これも周りから見れば、心地のいい人が1人できるのに変わりはありませんね。
では、他人を心地よくしてあげるのと、自分を心地よくするのと、どちらが楽でしょうか?もちろん「自分で自分を…」ですね。だって、自分で自分を心地よくする事ができないのに、どうして他人を心地よくする事ができるでしょうか?
「自分を心地よくする事」は、実は自分にしかできない、大切な仕事です。
私たちのマイナス感情の中で、最も必要のないものの一つが「罪悪感」です。本当に罪を犯したのなら償うべきですが、「罪悪感」は、ただの感情なので、償う相手はいないのです。
長い間持たされていた罪悪感は、取るのはなかなか難しいのですが、少しずつ手放すようにしましょう。
まず、罪悪感はどんな時に生まれるのか、もう一度確かめてみます。
罪悪感を感じた時、誰がいて、何がありましたか?その時、あなたは相手の人に何をしたのでしょうか?そして、その人はあなたに何をしたのですか?
もしその時にいたのがあなたでなかったら、あなたの代わりの人は、同じ罪悪感を持ったでしょうか?どんな人でも、その時には罪悪感を感じるのが当然だったでしょうか?
2人のやり取りを、客観的に、ただ眺めてみましょう。もし、他の人なら罪悪感を感じなくていいと思えるなら、それは、だれでも感じなくていい事です。あなたも感じなくていい、ただの出来事だったのです。
また相手の人は、あなたが罪悪感を感じたことで、幸せになったのでしょうか?罪悪感を感じる人を見て、幸せになる人がいると、本当に思えますか?そして、あなたが罪悪感を感じないと、その人は不幸になるのでしょうか?もし相手の人が不幸になるのなら、それは相手の人が選んだのです。
相手の人生に、責任を感じすぎてはいけません。あなたの人生の責任を、他の人に取らせてはいけないように、どんな人も、その人の人生はその人だけのものです。
そのように思えたら、あなたが罪悪感を感じた人と、心の中でお別れしましょう。その人は、本当はあなたとそんなに関係は深くなかったのですから。
目の前に一本の道があって、地平線の向こうまで続いています。道の向こうには、幸せ色の空が広がっています。空の色は何色ですか?
その道を、その人が地平線の方に歩いて行きます。その人の背中に向かって、次のように語りかけましょう。
「今までどうもありがとう。でも、私はもうあなたがいなくても大丈夫。あなたはあなたの幸せの道を歩いて行って下さい。私は私の幸せの道を進みます。今までどうもありがとう。さようなら」
その人はだんだん遠ざかって、小さくなっていきます。そして、地平線の向こうに消えそうになったら、もう一度「今までどうもありがとう。さようなら」と語りかけましょう。
その人がすっかり見えなくなったら、深呼吸して終わりです。
気分はいかがですか?すっきりしましたか?
これを、罪悪感を感じるたびにやってみましょう。お別れする前に言いたい事があったら、遠慮しないで(イメージの中ですから)伝えましょう。
その人と何かあっても、ただのやり取りで終わらせる事ができるようになるまで、何度もやってみて下さいね。ただし、無理はしなくていいです。時期が来れば、いつか必ず手放せるようになりますから。