少し前になりましたが、9月14日は中秋の名月でした。その日、ちょうどセッションが終わった帰り道に、東の空に出たばかりの、まあるいお月さまが見えました。
月は不思議ですね。じっと眺めていると、夜空に吸い込まれそうな気分になります。地球も月も、同じ宇宙空間に浮いているんだ、なんて壮大な気分になったりもします。
高校時代、「竹取物語」を習った時、おじいさん(おばあさんだったかな?)が、毎夜月を見て、悲しそうにしているかぐや姫に「あまり月を眺めるものではありませんよ。月はあなたの具合を悪くします」と声をかける場面がありました。それを読んで「月を眺めるのは良くないのか!」と、びっくりした覚えがあります。昔の日本人は、そのように考えていたのだそうです。
話は戻って、まあるい月を見たとたん、そうだ、お月見団子を買って帰らなきゃ!と思いました。食欲の秋ですね(^^)。
以前はお月見といっても、ただ月を見るだけだったのですが、あるときテレビで「季節の変わり目を乗り切るのに、年中行事をするのがよい」という話を聞きました。季節の変わり目には自律神経が乱れやすく、それを調整するのに、五感を刺激する年中行事は、とてもいいんだそうです。
なのでそれ以来、お月見には月見団子を買うようになりました。つまり、月とお団子を見て「視覚」、お団子を買いに行くので「体感覚」、お団子を味わって「味覚、嗅覚」。あとは「聴覚」があれば五感の刺激になります。
近くの手作りの和菓子屋さんに行ってみると、お店の前にテーブルが出ていて、その上に並んだお団子を、小学生くらいのお子さん連れのお母さんや、若いカップルが買っていくのが見えました。お店のご主人も「毎度ありがとうございます」と、いつもより大きめの声で挨拶しています(この声で「聴覚」です!)。
いいですねぇ、こんな雰囲気。
日本の伝統の行事が、若い人たちにも受け入れられているのを見るのは、とても嬉しい事です。
私もあんこ入りのお月見団子を買って、家族でおいしく頂きました。庭の虫の声もますますにぎやかで、ますます秋本番という感じですね。
物事が行き詰ったり、苦しくなった時「立場を変えてみる」と、気がつかなかった解決法が見つかることはよくあります。対立する相手がいる場合も、相手の立場に立ってみると、見えなかった感情や意図が分かってきます。
セラピーでも、この方法はよく使われます。「エンプティチェア」「ポジションチェンジ」「人格交代」など、いろいろな名前が付けられていますが、どれも基本は同じです。人間だけでなく、問題そのものと交代してみることもできます。
セラピーでのやり方ですが、2つの椅子を向かい合わせにおいて、1つの椅子に座り、もう1つに相手や問題そのものが座っているとイメージします。そして、実際に交互に椅子に座って、お互いに対話をします。
たとえば、自分の中に嫌な部分、隠したい部分がある場合でも、その部分と対話することができます。その「嫌な部分」「隠したい部分」のイメージを、向かいの椅子に乗せて、自分の思いや伝えたい事を語りかけます。その時、相手に「いてくれてありがとう」と、感謝や尊敬の気持ちを持って語りかけるのがコツです。
次に、向かいの椅子に移ると、嫌だと思っている部分の気持ちが伝わってきます。その気持ちは、今まで考えていたものとまるで違って、自分のために良い事をしてくれている事が、はっきりと理解されます。これはとても不思議な感覚です。たとえば「なまけもの」に見えた部分は、本当は明るく元気な部分であったり、「でしゃばり」のように見えた部分は、行動力の担当であったり。
どうにもやる気が出なかったり、うつになった時は、自分の中の元気の素である部分を、強く嫌ったり隠したりしている事があります。
そして、今まで隠していた部分は、本当はエネルギーや行動力、明るさを担当している部分だと体感できた時、プラスのエネルギーが再び戻ってくるのを感じることができます。
私たちの中には、無駄な部分は一つもありません。どんなに「なければいい、隠したい」と思う所でも、すべて私たちの大切なエネルギー源であり、応援団なのです。その事が実感できたら、どんなに心が軽くなる事でしょう。そして楽に、早く、スムーズに人生を進んでいけることでしょう。
前回の日記に書いた、ボルスタッド博士のセミナーの続きです。
博士によると、今ほど子育てが難しい時代はないそうです。それは、今までは親のやる通りにやっていればよかったのが、今はそんなに単純なものではなくなり、歴史上初めて、親が子育ての方法を模索する時代になったからだそうです。
その大きな理由の一つは、子供を取り巻く環境の変化です。
私たちの家の中には、50年前にあったものを1とすると、今はその30倍もの品物であふれているそうです。パソコンや電子レンジなどの電化製品をはじめ、衣食住すべてが、50年前に比べて、はるかに豊かになりました。入ってくる情報も、格段に増えました。だから子供たちは、それらに囲まれてとても忙しくなっています。
もう一つは、子供に対する期待の変化です。
豊かでなかった時代には、何かを手に入れる能力、何かを作り出す能力が期待され、その力をつけることが幸せへの道でした。けれど、こんなに豊かになった今、そのような能力は、それほど必要ではありません。その代りに期待されるのは、それらの使い方を覚え、それらを使いこなすクリエイティブな能力だそうです。
言い換えると、今の時代の幸せは、物事にどのように対処できるか、その力に比例するのだそうです。(幸せであればあるほど、成功しやすい時代とも言えるそうです)
子供たちにその能力をつけてあげるのが、これからの子育てで大切な事なのだそうです。
確かに、親が良かれと思って子育てしたのに、子供たちが必ずしも幸せになれないのは、日本が豊かな国になったにもかかわらず、子育ての方法が今まで変わらないためだと感じていました。
そのために、どのような子育てをしたらよいか試行錯誤をするのは、歴史上初めてだったのですね、それは難しいはずです。
未来の幸せな子供たちのために、そしてお母様方のサポートのために、心理セラピーが生かされれば、こんなに嬉しい事はありません。
8月30、31日の2日間、リチャード・ボルスタッド博士の「子供を育てるNLP」という講座に出席してきました。(博士はアンドレ・アガシ選手を復活させた事でも有名な方です)
「アダルトチルドレン」や「インナーチャイルド」などの言葉もあるように、大人になってからの生きづらさや抑うつ、神経症、不安症などの原因の多くが、子供の頃の辛い出来事であると分かってきています。そして、その時のお母さんの態度から「自分はお母さんに愛されていない」「自分は見捨てられた」と思って、心に傷を負うのです。
興味深い事に、退行催眠でその出来事に戻ってみると、その時のお母さんは皆、子供を愛し、大切に思っている事がわかります。お母さんと子供の間で、コミュニケーションがきちんと取れていたら、多くの子供が傷ついたインナーチャイルドを抱えずに済んだのですが、残念なことに、それはお互いの思い込みで終わっている事が多いのです。
それならば、今、子供である小さな人たちが、幸せに、安心して育っていけるように、ぜひお母さんも学んでいきましょう。
この講座は、そんな目的で開かれました。
子供が安心して生き生きと、自信を持って育って行けるようにするには、とてもシンプルな事ですが、お母さんと子供の間に信頼関係を築くこと、これが一番重要なのだそうです。
ボルスタッド博士は、お母さんが子供と信頼関係を築くための方法や、子育てに使えるNLPの技法を、とても分かりやすく、広く応用ができるように教えて下さいました。
また、子供が不安な気持ちになったり、困難に出合った時、子供がそれを乗り越えられるように、親はどのように子供に働きかけたらよいか、効果的なアドバイスはどのようにしたらよいか、などの方法を、色々な例をあげて教えて下さいました。
このようなやり方を身につけていれば、子供は困難を乗り越えた自信がつくでしょう。そしてお母さんも、子育てのストレスがずいぶん小さくなるでしょう。そして、子供との貴重な時間を、お互いに楽しく、有意義に過ごせるようになるでしょう。
近く、ボルスタッド博士から教えて頂いた事をもとに、幸せな親子関係を作り、効果的に子供に働きかけるためのセラピーメニューをご提供させて頂く予定にしています。一人でも多くのお母様が、お子さんと一緒に、生き生きと輝いて行かれますように。