「ポーニョポーニョポニョ、さかなの子っ、青い海から、や~ってきた♪」映画が公開される前から、テレビで何度も聞いて、耳から離れなくなった方も多いことでしょう。もちろん私もその一人です。で、先日見てきました。
映画館で見るポニョのかわいい事!トトロのメイちゃんとは、また違った魅力満開です。宗介も、かわいらしさの中に、たくましさが芽生えて、とてもすてきな男の子ぶりです。
CGを使わないという、手書きの味わいを残したアニメも、宮崎駿の漫画から抜け出してきたようでもあり、豊かで、幻想的で、きらめくような世界が広がります。
いろいろな所に感想や批評が載っているので、詳しい事は書きませんが、とても「いいなぁ」と思ったシーンがありました。(ネタばれ注意)
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それは嵐の夜、宗介に会いにきたポニョが、宗介と一緒に、宗介のお母さんに家に連れて行ってもらうところです。
家に帰ったお母さんは、2人を連れて台所に行きます。そして水道の水を使うのですが、その時、だまって蛇口をひねるのではなく、ひねる前に2人に「水が出るかな~?」と、楽しそうに問いかけます。
すると2人は、目をキラキラさせながら「出る~~!!」と言って、お母さんの手の先を、固唾をのんで見守ります。お母さんが蛇口をひねって、水がザァッと出ると、2人は「出た~~!!」と、それこそ全身で大喜び。
ほんの短い間だけれど、お母さんと子供たちの心が通い合う、暖かなシーンでした。
子供のころは、知らないこと、新しいことがいっぱいで、魔法の国にいなくても、毎日がわくわく、ドキドキの連続なのです。ただ蛇口から水を出すだけの簡単な事を、こんな風に、まるで魔法のように感じさせてもらったら、どんなに毎日が楽しく、元気に過ごせることでしょう。
もしできることなら、私の子供を5歳に戻して、こんな風に一緒に楽しく過ごしてみたいと、強く思いました。実際の子育ての時は、なかなかこんな余裕はなかったですからね。
宮崎アニメの世界には、悪い人が出てきませんね。だれもが優しい心を持って、暖かな心を通いあわせています。お互いを信じる心が伝わってきます。
監督は「神経症と不安の時代に立ち向かおうとするものである」と宣言していますが、こんな世界にいられたら、不安になる事も、神経をとがらせる必要もなく、安心して生きる力を素直に伸ばしていけることでしょう。
7月末の退行催眠セミナーで、初めて「胎児期退行」の体験をしました。
「胎児期退行」とは、催眠でおかあさんのおなかにいた頃に戻って、その時の自分の気持ちや、お母さんの気持ちを感じたり、生まれた時のお母さんから愛された感覚や、まわりの人々から祝福されて幸せな満たされた感覚を味わう、というものです。時には、お母さんのおなかに入る前までさかのぼって、お母さんを選ぶ時の気持ちを感じることもできます。
胎児だった時の事を、大人になっても覚えている人はめったにいないでしょうが、それをイメージとして思い浮かべることができるのです。そして、もし生まれる事が望まれていなくて、その事が現在の苦しみの原因だと分かった時は、本当は望まれ、祝福されて生まれたという記憶に変えることができます。
私も先生のグループ誘導で、お母さんのおなかの中にいるイメージを出してみました。
そうしたら、私の母はその時とても忙しく、おなかにいる私のことなど、全く気にかけてくれていなかったのです。嫌われていたわけではなく、気にする必要がないという感じでした。けれど、おなかにいる私は、それがとても寂しくて「お母さん、こっちを向いて!私の事に気がついて!」と、必死で願っていたのです。
考えてみたら、これはとても納得できるイメージでもありました。確かにその時、2歳の元気盛りの姉と、体調を崩して仕事を休みがちだった父がいて、母はその2人の世話で、手いっぱいだったのでした。
実際の私は、生まれてすぐに具合が悪くなり、健康を回復したのは小学校3年生の時でした。そして、その事はだれの責任でもないし、母の看護のおかげで元気にもなれたので、生まれてすぐに病気になった事には、心理的な問題はないと思っていました。
けれど、胎児の私の思いを感じたとたん「私は母の歓心を買いたくて、具合の悪い赤ん坊になったのでは?」という気がしてきました。そして、もしその通りだとしたら、その狙いは当たったのでした。
「二次的疾病利得」という言いにくそうな言葉があります。
これは、病気になったら普通は健康になることを願いますが、病気であることで得をする場合、たとえば「今まで冷たかった人に優しくされる」という、かえって良い経験をした場合、潜在意識がいつまでもこのままでいようと、病気のままにしてくれることがあります。この言葉は、その利益の事を指します。(この場合、本人は全く自覚がありません。ただ潜在意識が生き延びようと必死なのです)
今まではその言葉を聞いても、私とは関係のない話と思っていましたが、私もそうだったかもしれないと、初めて感じました。
「病気をしなかったら、どんなに楽しい人生を送れただろう?」と、いつも思っていたのですが、病気になったからこそ、忙しい母にかまってもらえたのです。もし元気だったら、母に放っておかれて、とても寂しい子供時代を過ごした可能性もたくさんあります。
「病気でよかったのかも…」そう思うと、何とも不思議な気分です。
私たちの体を守ってくれている「免疫」ですが、以前は「免疫」と「感情」は、何の関係もないと思われてきましたが、今は「免疫」には「感情」が大きく影響する事がわかってきました。
なかでも有名なのが、落語や漫才を1時間たっぷり聴いて、大笑いすると、免疫力がとても上がり、病気の改善に効果がある、という話です。
いやな事があっても、大笑いできれば、それだけで気持ちがすっきりして、元気になれる気がします。
その逆に、悲しい気分でいると、なんとなく免疫力が落ちて、病気になりやすくなる気がしますが、実はそうではないんだそうです。
面白い事に、悲しい気分を感じても、笑った時と同じように免疫力は上がるんだそうです。
ポジティブ思考からすると、落ち込んだり悲しんだりする心は、必要のない感情のように思えてきますが、喜怒哀楽の感情は、どれも人間にとって大切なものなんですね。
それに、悲しみや苦しみの感情だけを感じないようにすると、同時にうれしさや喜びの感情も感じられなくなるのです。
感情は一部だけ感じる事はできないのです。
赤ちゃんや子供は、感情を感じたままに素直に表します。「今泣いたカラスが、もう笑った」と言われるとおりです。私たちも、うれしい時はうれしさを、悲しい時には悲しさを、ありのままに素直に感じ、表現できたらいいですね。
7月25日~29日に、退行催眠(年齢退行)のセミナーを受けてきました。
催眠療法にもいろいろありますが、一番大きな部分を占めるものが「退行催眠」です(前世療法も退行催眠の一種です)。
子供のころは、毎日の生活、たとえばお使いに行って帰ってくるだけのような、大人から見たら些細な出来事でも、子供にとってはわくわくドキドキの大冒険です。そして大人なら何でもないことが、とっても怖く感じられたりします。
そして、その時の怖さが潜在意識に残っていると、大人になっても、その時と同じような場面に出会うと、理由もなく怖さがよみがえってきます。
退行催眠は、催眠でその出来事があった時に戻って、その時の感情をもう一度体験し、本当はまわりの大人(たいていお母さん)にどうしてほしかったのかを思い出してもらいます。
たとえばお母さんに守ってほしかったのか、「大丈夫よ」と言ってほしかったのか、自分のことをたくさん気にかけてほしかったのか、それを思い出し、イメージの中でお母さんに伝えます。そして「こうだったら良かった」体験をイメージしなおして、怖さを安心感に変えてもらいます。
すると、潜在意識は好ましく変化したお母さんと自分の関係を、本当にそうだったと認識し、同じような場面に出会っても、今度は自分らしく平静でいられるようになります。
このように、生まれつきだと思っていた性格や癖が、実は小さい頃の些細な出来事の結果だとわかり、感情の解放とともに無理なく手放せるようになるのです。
今回のセミナーでも、ちょっとした苦手意識に焦点を当ててみて、意外な過去の出来事が出てきたことも、何度もありました。たいていの場合、その事は覚えているけれど、その時の感情は忘れていて「こんな感情を持っていたのか」と驚きます。
今回参加して一番良かったのは「潜在意識がやることは、すべてその人にとって良いことだ」と、確信を得たことです。そして潜在意識は、どうやったらその人を癒せるかを知っていて、常にその人を癒そうとしてくれているという事も分かりました。
だから我々セラピストができることは、余計な事をして潜在意識のお邪魔をしないよう、細心の注意を払う事なのだそうです。