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型絵染展へ

先日「塩野圭子型絵染展」にお邪魔してきました。場所は青梅の「繭蔵」という大きな蔵造りの、風格のある古い建物です。以前はここで蚕を飼っていたそうで、1階は自然食レストラン、2階が画廊になっています。

染色家の塩野圭子さんが、毎年12月中旬から約1ヶ月間、ここで個展を開かれているのです。

圭子さんの作品は、沖縄の紅型の手法を使って、身近な花や木をモチーフに、落ち着いた色合いの天然染料で麻布に染め上げたものです。それ以外にも、かぼちゃや水菜などの野菜、カミキリムシ、カエルなど、決して目立つわけではないけれど、私たちの身近にいる生き物たちを、自然のままに丁寧に切り取って、存在感たっぷりに、時にユーモラスに見せてくれます。作品からは、自然に対する優しいまなざしが感じられ、とても心が和みます。

ネズミ.jpg

ご縁があって、初めて塩野さんとお会いしたのは、もう10年も前のこと。「干支物語」という、その年の干支をテーマにした小品を拝見し、そのかわいらしさと、優しい塩野さんの人柄にすっかりファンになって、それ以来、毎年新作の干支の染絵を買いに、青梅まで通っています。写真はもう12年前の、干支シリーズの第1作のかわいいねずみを絵葉書になさったものです。


昨年、たまたま行かれなくて、今年は2年ぶりに伺いました。久し振りの展示会は、繭倉のほの暗い、でも温かみのある空間にとてもよく溶け込んで、建物の中なのに、まるで自然の中にいるような、そんな優しい感覚を覚えました。時間も、とてもゆっくりと流れています。

人間は自然の中で、自然とともに生きている、そんな事が自然に感じられる型絵染展でした。

今年はネズミ年、「干支物語」はまた新たなシリーズが始まったそうで、来年も伺うのを、今からとても楽しみにしています。

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