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言葉にすること

言葉には、とても不思議な力があります。

私たちが何かに意識を向ける時、それはイメージとしてとらえています。たとえば赤いりんごがあったら、その色、形、手触り、香り、机に置いた時の音、などなど、五感を使って認識します。

けれど、イメージのままではとてもあやふやな情報です。これを「一つの赤いりんご」と言葉にして初めて、頭の中にしっかり収める事ができるのです。

たとえば小さい子供の目の前に、黄色い蝶々が飛んできたとき、「黄色」と「蝶々」という言葉を知っている子供だけが「あ、黄色い蝶々だ!」と気がつくのだそうです。

その子が言葉を知らないうちは、「何かが目の前にいて、いなくなった」程度にしか分からないんだそうです。


もし心のなかに「言葉にならないもやもや」があったら、それにも言葉を与えてあげましょう。

「言葉にならないもやもや」は、まだイメージとしてしか現れていない、潜在意識からの大切なメッセージです。言葉にしてあげないと、いつまでももやもやしたままです。時間がかかってもいいから、ぴったりの言葉を探してあげましょう。

始めはなかなか思いつかないかもしれません。「これかな?」「あれはどうかな?」いろいろ考えてみましょう。本の中や、誰かの話の中に見つかるかもしれません。もしかしたら、テレビドラマの主人公のセリフに、ぴったりくる言葉があるかもしれません。そしてその言葉がぴったりだと感じた時、もやもやは消えて、何かが胸の中にストンと落ちたような、とてもすっきりとした気分になれるでしょう。

「ありがとう」の使い方

「ありがとう」は、とっても大切な魔法の言葉。
「ありがとう」と言うと、幸せになれる。

本当にその通りだと思います。
「ありがとう」と口に出すと、自然に感謝の心が湧いてきて、満たされた気持ちになる事ができます。そして、周りの人たちにも、その心が広がっていきます。

でも、気をつけましょう。
「ありがとう」と言ってみても、そんな気持ちになれない人もいます。そして「ありがとう」と言ったのに心が満たされないのは、自分がいけないのだと、自分を責めたりしないで下さいね。そんな時は、その前にやっておく事があるのです。

それは、だれかに「ありがとう」と言ってもらう事。

そして、それが小さな事でも、どんなに嬉しい事か、どんなに満たされた気持ちになるか、しっかり体験する事。

その体験が十分にできて初めて、相手に「ありがとう」と言った時に、その気持ちを味わう事ができ、感謝の気持ちが湧いてくるのです。そうでないと「感謝の心になれない、ダメな私」という思いが出てきて、逆効果になってしまいます。

自分で自分に「ありがとう」と語りかけるのも、とっても良いですね。小さな事でいいので、「ありがとう」と語りかけて、「ありがとう」と受け取る練習をしてみましょう。

人はだれでも、自分が経験した事でないと分かりません。「ありがとう」と言ってもらった記憶が薄ければ、それでどんな気持ちになれるのか、分からなくて当然です。

お互いの気持ちを分かり合い、だれもが自然に「ありがとう」と言い合える、そんな世界はすてきですね。

分からない。実におもしろい。

これはテレビドラマ「ガリレオ」に出てくる湯川教授の言葉です。

福山雅治演じる湯川博士が、一見不可能に見える事件を、毎回推理と実験で、鮮やかに解決していく物語で、柴咲コウ演じる内海刑事との掛け合いがおもしろくて、毎週楽しみに見ています。

ところで、湯川教授が、一見オカルトっぽい事件に興味を持った時のセリフが
「分からない。実におもしろい」なんです。

普通、分からない事をおもしろいとは、なかなか言いません。分かるからおもしろいのであって、分からない間は、何だか落ち着かない気分でしょう。

私たちの意識には「顕在意識」と「潜在意識」がありますが、分からないと落ち着かないのは「顕在意識」の考えです。顕在意識は、白黒はっきりさせるのが大好きです。いつも「どうするんですか!」「なんなんですか!」と、結果を気にしている内海刑事です。

それに対して「潜在意識」は分からないこと、不思議な事が大好き。「分からない。実におもしろい」は、「潜在意識」の感じ方そのものです。

この「潜在意識」は、3才くらいの子供と同じだそうです。新しいもの、知らないものを見つけると、目をキラキラさせて近寄っていきます。近寄っていいか悪いかなんて、考えもしません。お母さんも育てるのにとても苦労する時期です。

湯川先生と内海刑事のやり取りは「潜在意識」対「顕在意識」のやりとり。
そう思って見てみると、またおもしろさも増してきます。

憧れの人になってみよう

あなたがとっても素敵だと思う人、憧れの人はいませんか?

とってもかっこいい、いつ見ても輝いている、みんなの憧れの的、
そんな人はいませんか?

でも、その人は自分とは全然ちがう世界の人、そんな風に思っていませんか?

あなたが「憧れの的」とか「大好き」と思う人は、
実は、あなたも同じ所を持っている人です。


そもそも、どうしてその人に憧れたのでしょう?
どうして大好きだと思えたのでしょう?

笑顔でしょうか?しぐさや話し方でしょうか?思いやりでしょうか?
センスでしょうか?それとも生き方そのものですか?

あなたは、その人のどんな所が一番好きですか?


どんなにすばらしい人でも、世界中の人から「すばらしい!」と
思われているわけではありません。

その人を「すばらしい」と思う人と思わない人は、どこが違うのでしょうか?

それは「すばらしい」と感じる人の中に、
「すばらしい」人と同じ資質があるからです。

同じものを持っているから、その部分に照らし合わせて、
「すばらしい」と評価できるのです。

その人の一番好きな所、それはあなたの中にもあるのです。


「こんな人になれたらいいなぁ」と思う人がいたら、
その人のしぐさや口調や、あなたが好きな所を真似してみましょう。

その人の生き方が好きな場合は、
その生き方をしていると分かる場面を想像して、
その人になったつもりで振舞ってみましょう。

これは、なりたい自分になる、とても簡単で効果的な方法です。